旧式の鍵は、棒鍵と言われるレバータンブラー錠で数百通りしか作れないものでしたが、侵入窃盗の手口に対応するため防犯性能の高いシリンダーが開発されきました。では、現在主に使用されているシリンダーの性能を見てみましょう。
- ピンシリンダー
- シリンダー内部のピンを鍵に刻まれた凸凹で押上解錠するタイプで、ピンの数を多くすることでピッキング(開錠する作業)を難しくしています。
- ディンプルキーシリンダー
- ピンタンブラー方式のピンを、複数列にしたシリンダーをディンプルキーシリンダーといい、よりピッキングに対する防犯性能が高い。
- ディスクシリンダー
- かつての主流だったシリンダー。ディスクタンブラーがピンタンブラーより薄いことから、ピンタンブラー方式より多くのタンブラーを搭載することができる。しかし、角のあるタンブラーの形状によりピッキングの際の手応えを大きくするため、ピッキングに対する防犯性能は低い。
- ロータリーシリンダー
- ロッキングバーを介して解錠する仕組みで、ピッキングに対する防犯性能が高い。
- ドリリング防止機能
- ドリル攻撃やシリンダーのもぎ取りを阻止するため、シリンダー内部に焼入れ部品や超硬部品を使用し強化しています。
- アンチピッキングタンブラー
- ピンタンブラー方式のピンシリンダー形状をダミーの切り欠きで、ピッキングを難しくしています。
- 組み合わせ(セット)でCP認定錠
- 錠前(キー、シリンダーやサムターンおよび錠ケース等を含む全一組を言う)として防犯性能の高い建物部品となっています。
MIWA(美和ロック株式会社)の場合
U9シリンダー(ロータリーシリンダー)・PRシリンダー(ロータリーシリンダー)・PR-Jシリンダー(ロータリーシリンダー)・JNシリンダー(ピンシリンダー)の全シリンダーがCP認定錠(錠前)に使われています。(2019/07/16現在)
美和ロック株式会社ホームページ
GOAL(株式会社ゴール)の場合
V18シリンダー(ディンプルキー)・GVシリンダー(ディンプルキー)の2つがCP認定錠(錠前)に使われています。(2019/07/16現在)
株式会社ゴールホームページ
※© MIWA LOCKは美和ロック株式会社の掲載許可を得ています。
※© Sankyo Tateyama,lncは三協立山株式会社の掲載許可を得ています。