loader image

建設工事なら青森県三沢市の建設会社【有限会社 坂本興業 】

公共建築から住宅建築・土木工事・防犯カメラまで

single-security.php

AC電源の無い屋外での防犯カメラ 亀ソーラーPRO

2020年12月運用中止

2019年6月より運用してまいりました「亀ソーラーPro」ですが、やはりソーラーパネルと搭載バッテリーが非力なため、弊社の使い方では、何度もメンテナンス(充電と再設定)が必要となるため使用を断念することとしました。
なお、これらの状況に対応できるIPWS1128 鉄カブトPROが、後継の防犯カメラとなり使用レポートを掲載しておりますので、ご覧ください。


屋外でのAC電源もインターネット環境も無いフィールドでの防犯カメラの話題です。メーカー非推奨での利用方法になります。ご利用あたっては自己責任でお願いいたします。

いまのところベストチョイスか?

前回の「AC電源の無い屋外での防犯カメラ」では、電池切れやメモリー交換など使い勝手の問題を例に、現行販売されているフィールドカメラについてお話しさせていただきました。

その後、色々と調査した結果、解決策の決め手となるかもしれないソーラーカメラを入手し設置してみましたので、ご報告させていただきます。

塚本無線社製 亀ソーラーPro

はじめに、この変わったネーミングのカメラ(実際に弊社倉庫に設置した亀ソーラーPro)を紹介させていただきます。
亀ソーラーPRO

最大の特徴は?

  1. 大きなソーラーパネル一体なので、電源が不要。
  2. Wi-Fi対応で管理はスマートフォンで行う。(PCでの直接管理は出来ない)
  3. 録画は内蔵(別売り)SDカードに記録。
  4. 赤外線パッシブセンサー検知により録画。(常時録画では無い)
  5. 赤外線LED照射によるモノクロ夜間撮影ができる。
  6. 防犯カメラなのでメモリ上書き記録。←これが重要

動作に必要な環境は?

  1. インターネットに接続されたWi-Fiルーター(2.4GHz)
  2. スマートフォン(iOSまたはAndroid)
  3. 専用アプリ(無料)

設定方法は?(主な流れ)

  1. インターネット接続済みWi-Fiルーターの電波の届く範囲で行う。
  2. スマートフォンは事前に上記Wi-Fiルーターに接続しておく。
  3. 亀ソーラーProはUSBでフル充電しておく。
  4. 亀ソーラーProにSDカードを装着。
  5. スマートフォンに専用アプリを入れ起動させる。
  6. 亀ソーラーProのリセットスイッチを入れる。(音がするまで長押し)
  7. 後はアプリに表示される手順に従って設定をする。

設定は比較的簡単にできますよ。

ここで問題!設置フィールドには電源が無いどころかインターネットに接続されたWi-Fiルーターが無いのだ!!

亀ソーラーProは、6800AHリチウムバッテリー内蔵と太陽光電池との組み合わせで「1か月で約5日程度の日照時間で連続動作、内蔵バッテリーのみで最長4か月間待機」とメーカーの仕様にあるとおり、設置場所を適切に確保できれば電源の問題は解決できそうです。実際設置してみたところ、スマホに表示されるカメラの電池残量がいつも満タン状態になっているので、仕様どおりと判断出来ます。が、問題なのがインターネット接続環境です。

モバイルWi-Fiルーターで解決!

そこで、試したのはモバイルWi-Fiルーターでの運用です。

メーカーのQ&Aに「基本お勧めしていません。Wi-Fi接続可能な場所での設定が完了した状態であれば、microSDカードへの動き検知録画は可能ですが、時計がずれる等の障害が出る可能性があります。スマートフォンでの映像確認や操作、動き検知警報など、ネット接続の必要な動作はできません。」とあるとおり、一度設定してしまえば、時計のズレは発生するがSDカードの記録が可能なのです。

実際に、事務所で設定後Wi-Fiを切断し、稼働状況を確認しましたが、時間のズレも大差なく正常に検知録画出来ておりました。ただし、SDカードの取り出しなど電源を切断した際は、設定のためインターネットに接続されたWi-Fiルーターが必要になります。インターネット接続が無い環境では、設定出来ませんでした。

これでは、実際の運用には、インターネットに接続されたWi-Fiルーターのある場所に持ち帰り再設定を行った後、再設置する手間が生じてしまいます。

そこで、実際に使用したのがモバイルWi-Fiルーターです。今回は試用という事もあり、費用を考慮して中古モバイルルーター(アマゾンで新品2,570円で購入)、mineoプリペイドパック 200MB(楽天 216円)を購入しました。

運用は、現地にカメラを設置後、上記設定方法で運用開始。その後は、モバイルルーターを持ち帰るのでカメラは放置状態。確認したい時は、リセットスイッチを長押しして再設定(慣れれば数分で終了)カメラに接続して確認。リセットスイッチはカメラ下部のゴムキャップを外すだけです。

※機種によっては再設定無しで自動で接続できるかもしれません。(エレコム社製WRH-300BK3-S(sim無し)では、電源を切らなければ接続出来たので)

※mineoプリカのデータ使用量ですが、3回程の設定で172MBの残です。有効期間が1ヶ月ですので短期利用にはベターです。

モバイルルーター

モバイルルーター ATERM-MR03LN 動作確認

2020年10月にATERM-MR03LNを導入しました。HUAWEI P30 liteと亀ソーラーPROでも問題なく動作しました。(2021/01/08)

ATERM-MR03LN

メーカー非推奨運用でも良い理由とは

前回の「AC電源の無い屋外での防犯カメラ」での問題点は、

  1. 乾電池の持ちが短い →⇒ 大容量バッテリーと太陽電池で解決。
  2. SDカードのメモリーが満杯になる メモリー上書き機能で解決。
  3. 電池またはメモリの交換に蓋を開ける必要があり、高所に取り付けた場合は、梯子等が必要 防滴ゴムカバーを取り外すだけ。
  4. 本体に設置はアジャストする機構が無いので、特に上下の位置を決めるのに苦労 カメラ本体を未来工業社製の取付自在板に固定するなど工夫次第で本体自在ステーを利用できるので、調整が楽に。

まとめ

防犯カメラを設置しようとした場合、多くの方は「犯人を特定し捕まえたい」と思っておられるのではありませんか?

防犯カメラの設置目的は「犯罪抑止の効果」です。そう防犯が目的なのです。

もちろん「犯人を特定し捕まえたい」を目的に設置する事も可能ですが、公益社団法人日本防犯設備士協会によれば、人相・人物の特定を防犯カメラで行う場合は、上半身が画面いっぱいか、全身が画面いっぱいに写る事が必要で、屋外では犯罪企図者(犯罪を起こそうという者)の侵入経路等を特定するのは難しく、その様な画角を求める事は困難だと思われます。

したがって、防犯カメラは、犯罪企図者の「行動を把握」または「全体把握」のために広い画角で監視し、監視中との明確な告知を行い犯罪を抑止する事を目的になります。

防犯カメラ作動中

そして、犯罪が発生した場合に、撮影された映像を犯行の情報として提供できれば良いと思われます。青森県ではりんご等の農産物盗難が相次いでいますが、収穫期など短期の設置ですので、この様な機器での利用方法でも十分効果が発揮されると思います。

この様な防犯カメラを個々の畑に設置すれば大きな防犯網になりますし、大きな犯罪抑止効果にもなります。なにより運用が気軽で低いコストが魅力です。

もちろん、もっと使い勝手の良い防犯カメラがあればと思いますので、今後も調査を続けたいと思います。

ご注意:ご利用は自己責任でお願いします

今回の亀ソーラーProの利用方法は、現時点での調査に基づく方法です。メーカー推奨ではございません。メーカーの仕様変更等により記載内容と異なる場合がございます。ご利用にあたっていかなる損害等も弊社では一切の責任を負いませんので、あらかじめご理解いただきますようお願いいたします。

それでも、設置してみたいという方は、弊社までご一報ください。メールにてお問い合わせください。近隣市町村の方は、今回のご利用方法等直接説明させていただきます。

弊社は株式会社塚本無線の販売代理店です

塚本無線 亀ソーラーPro

亀ソーラーProの動画解像度は実際の動画でご確認ください。