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AC電源の無い屋外での防犯カメラ

今回は、AC電源の無い屋外での防犯カメラのお話しです。(※屋外とはAC電源もインターネット環境も無いフィールドでを想定しています)

青森県ではここ数年、りんご等の農作物の盗難が頻発しています。農家の方が丹精込めて作った農作物を、真夜中にこっそり奪っていく輩は本当に許せません。そんな時に大活躍するのが、Bushnell社等のトレールカメラ(フィールドカメラやセンサーカメラとも言う)です。乾電池で駆動し、内臓のメモリーカードに保存する仕組みですので、どこにでも設置出来ます。青森県では世界自然遺産の白神山地でも活躍しています。ニホンジカによる食害の調査のためブナの原生林に設置し調査しているようですよ。

フィールドカメラの利点

  1. 電源が主に単3電池なので入手が容易でAC電源不要。
  2. SDカードに記録。
  3. 防滴仕様なので雨に当たる場所でも大丈夫。野山に屋根がある方がおかしいですね。
  4. 設置は付属のテープバンドで固定(メーカーによりカメラ用の三脚を利用する場合も)の簡単設置。
  5. SDカードや内部のセキュリティーのためのガキを掛ける事ができる。
  6. センサーにより、検知した時だけ人や動物を録画・動画の撮影を行う。これによりSDカードの容量の節約になる。
  7. 赤外線による暗視撮影ができる。

フィールドカメラの問題点

動物観察が主な目的のフィールドカメラ。実際に使用してみると色々と問題点が見えてきます。養蜂業者の蜂箱盗難防止や熊被害調査にBushnell HDを設置した経験からお話します。(4シーズン位使用しての個人の感想です)

  1. 乾電池の持ちが短い。このカメラは常時録画ではなく、センサーで感知した時に作動し設定時間(この時は1分)を録画します。が、設置した木の揺れや、センサーエリア内の草木の揺れ等に反応し、想定以上の録画が多く行われ、電池が消耗します。動画の場合で実質は14日位と思われる。
  2. 上記の理由でSDカードのメモリーが満杯になります。防犯カメラのようにメモリが満杯になった場合に古いデータから上書きされる機能が無く、満杯になった時点で録画ができなくなる。動画の場合は7日位で満杯になる場合もある。(この時はメモリー32GB HD eneloop単3)
  3. 電池またはメモリの交換に蓋を開ける必要があり、高所に取り付けた場合は、梯子等を必要とする。
  4. 本体に設置はアジャストする機構が無いので、特に上下の位置を決めるのに苦労します。後に説明する機種の場合は、取り外さないとバッテリー交換できませんでした。
  5. メーカーにより本体で録画データーを確認できる機種もあるが、基本的にはPCで確認する事になる。
  6. 人が立ち入る場所等は、カメラを持ち去りできなよう、別途ワイヤーロープでの固定や専用のセキュリティーボックスに入れ、かつ南京錠の様な施錠が必要となります。

この様な理由から、車で数十分、場合によっては数時間以上も離れた場所に定期的に通う事になるので、人手を掛ける事になります。ここが、最大の問題点ですね。ただし、自宅の駐車場や玄関など、上記の問題点をクリアできる状況であれば、防犯の有効な手段になります。

今回は、電源の無い場合の防犯にフィールドカメラを紹介しましたが、需要の伸びに伴い多種多様な機種が出ています。1万円にも満たない機種もあり、どれを選んだら良いか悩みますが、Bushunell社のような実績のあるメーカーを目安とした方が良いと思います。

実際に使用した1万円未満の機種では、夜間の解像度が悪く暗かったり、蓋にパッキンなどが無く防水性能に疑問を感じました。さらに、センサーが検知してから撮影が始まる時間のタイムラグが長く、人がカメラを横切って通過し終わった後に撮影が開始され、結果何も写らない映像が記録されていました。購入にあたっては注意が必要ですよ。

現在、問題点をクリアできる防犯カメラを捜索中です。なにか、良いものがあれば紹介させていただきますね。